HEARTBEAT PEOPLE 01

必ず届けるという 使命感で、言葉や文化の 違いを乗り越える。

2009年入社
国際物流部
松浦 周平Shuhei Matsuura

成長のステージを求め、 手を挙げた。

CHAPTER 01

海外や貿易に関わる仕事がしたいという想いで入社を決めたSGL。配属になったロジスティクス・サービス本部の輸出第三部は住友商事グループの物流担当として海貨業者や船会社と連携を取り、輸出船積み手配を行いました。担当商品は主に塗料や接着剤等の化学品や生活資材です。そこで様々な案件を担当し気づけば4年半。仕事にも慣れ、自分の中では今後のキャリアを考え始めていた時期でした。そんな時、「海外トレーニー制度に立候補してみたら」と上司が声を掛けてくれたのです。私が成長のタイミングを求めているのを見ていてくれたのかもしれません。一方で学生時代、留学先でものすごく英語に苦労した経験があり、大丈夫だろうかと戸惑う自分もいました。不安もありましたが、周りの後押しと、新しいことに挑戦したいという気持ちが勝り、手を挙げることに。決まった行き先はSGL USAのニューヨーク支店でした。

(海外トレーニー制度とは、研修生(トレーニー)として、短期(約1年半~2年間)の間、SGL海外事業会社にてOJTを通じて、就業経験を積むことが出来る社内制度です。)

あたりまえに仕事が進む、 日本のすごさ。

CHAPTER 01

ニューヨークへ行って真っ先に変えなければいけなかったのは、物流を考える視点です。これまでは商社の「物流部」として、貨物を運ぶための知識や法令まで細かく考える専門性を求められていたのに対し、研修先では加えて「物流企業」として、利益を生み出すことが求められました。研修先のSGL USAでの私のミッションは、自動車部品をアメリカ各地のサプライヤーから引き取り、メキシコ国境近くの集積所にデリバリーすること。決まった時間に部品をピックアップし、納入するというシンプルな物流ですが、常識や文化の違いに苦労しました。集荷の時間になって、お客様から「トラックが来ないぞ」と急に連絡が入り、依頼した運送会社に急いで連絡を取るのですが、本当かどうかもわからない理由をつけて、行けないと言われることも珍しいことではありません。急遽、別のトラックを手配するなど、なんとかリカバーするのですが、日本では想定しない事態が発生する等、日本でのあたりまえがいかにすごいことかを実感しました。そして、どんなトラブルが起きようとも乗り越え、物流マンの役割を果たし、責任をまっとうすることの重要性に気付き、且つ物流企業が社会で求められている存在意義を改めて認識するきっかけになりましたね。

長い人生、1ー2年くらいは 冒険しよう。

CHAPTER 01

自分が担当する仕事は全て自分でやる。これがアメリカのスタイルでした。日本では事務と営業で役割を分けていますが、アメリカでは一つの案件を1から10まで自分自身が見届けます。今日はどれだけ運んだからどれだけの利益が出ているのかなど、リアルタイムでわかりますし、それがやる気にも繋がっていました。モノを届ける仕事は、究極の伝言ゲームです。荷物に最後まで自分がついていくことはできないので、受け取った人がどうすればいいのか分かるメッセージを添えなければいけない。自分が託したのは、伝わるメッセージなのかどうか。それをどう先回りして、繋いでいくのか。不器用な英語だろうが、それを最後まで伝え、理解してもらうことが大切なのだと気がつきました。たくさんの人の手を渡って問題なく貨物が届くことは、当たり前でもあり、容易ではないと実感した1年半。トレーニー期間は長いようであっという間です。後輩たちにも、人生のうちの1、2年、自分への投資と思ってぜひチャレンジしてほしいです。

いくつになっても 変化し続けたい。

CHAPTER 01

帰国して配属になったのが国際物流部。アメリカで学んだ知識や視点を活かしながら、お客様に満足頂ける、高品質なサービスの提供を重視しています。また、今の部署では収益向上に向けた取り組みや、コスト意識をしっかりと持つことが求められます。現在の担当は主に輸出。日本からの輸出だけでなく、タイやベトナム、インドネシアなどのアジア地域から日本を経由せずにアメリカなどに輸出を行っています。世界の工場がどんどん拠点を東南アジアに移しているので、それに合わせて我々の物流も変化していかなければならないのです。今後は今までに扱ったことのないプラント輸送などにも携わってみたいですね。規模の大きなことをやりたいというよりは、新しいことに挑戦しながらどこまでやれるか自分を試したい。AI化やIoT化など時代の変化を柔軟に取り入れながら、チャレンジを止めることなく自分の得意分野を極めていくことで、新しいビジネスモデルや物流の形を探求していきたいですね。

arrow-l CAREER

2009.4
ロジスティクス・サービス本部 輸出第三部に配属。
化学品/生活資材関係 輸出受渡業務を担当。(4年半)
2013.9
海外トレーニーとしてSGL USA ニューヨーク支店にて勤務。
主に、建機、生活資材、食品等の国際複合一貫輸送(輸出入)及び、米国国内輸送業務に従事。(1年半)
2015.4
現 国際事業本部 国際物流部に所属。
食品、農薬関係の北米、中南米輸出入の担当を経て、現在は主に、タイヤ、非鉄の北米輸出案件を中心に担当。

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