1日8,000件の荷物って想像できますか。
いま私は、大手製薬会社様が運営しているスキンケア商品の発送を担当しています。そのメーカー様の1日の出荷数が8,000件〜9,000件です。自分が使うため、大切な人にプレゼントするため、いろいろな思いで注文品の到着を心待ちにしている方がいますので、正確に・確実に仕事を進めなければと、緊張感を持ちながら仕事に向き合っています。同時にそうした特別な瞬間の一部に関われるやりがいも感じています。一日の出荷を無事に完了させるためには、まずその日の作業スタッフを確保し、作業スタッフが効率よく働ける現場のマネジメントやメーカーの担当者との渉外折衝、さらにそれに伴う資料や各種書類の作成など、多岐に渡るミッションをこなさなければなりません。
仕事や物流現場をより良いものに変えていくために、様々な視点で考え、改善策を提案します。時には、熟考して出した改善が現場のオペレーションに合わず、効率の悪い結果になってしまうことがあります。そこはやはり実際にやってみないとわからないものです。そういう場合はスタッフさんからの意見に耳を傾けつつ、軌道修正するようにし、スタッフさんの意見を尊重して、私が一方的に決めつけないようにしています。お互いに気持ちよく働ける現場は、お互いのアイデアがあって初めて実現できるので、できる限り相手の立場で考えて話し合うということを大切にしています。
また、仕事の上では、現場作業のしやすさばかりではなく、収益性の向上といったビジネス面も当然重視しています。もっとビジネスを拡大していくためにできることは何かなどを考えるのもやりがいがありますね。物流専門誌はよくチェックしますし、それ以外のニュースからも、ヒントになるようなことにはないかアンテナを張っています。いろいろな研鑽を積んで、より高い視点から物事を見られるようになれば、目の前のカイゼンに始まり、大きなビジネスへのチャンスにもつながってくると思って進んでいます。
2015年に大学を卒業して最初はスーパーマーケット向けの物流会社で働いていましたが、これからはネット通販業態のビジネスが伸びていくと感じ、2020年の頭にその領域での物流に強みを持っているSGLへと転職してきました。その後、コロナ禍を経てネット通販やネットスーパーといった販売チャネルが一気に拡大して実際に通販の世界が急拡大していきました。私の担当のスキンケア商品は、入社してから年間で1.5倍近くに物量が伸びています。スキンケア商品は日々使用するものですので、ありがたいことにコロナ禍でも出荷量は伸び続けていました。一方で、コロナ禍での人員確保にはとても苦労しました。
この仕事の上で、今大事にしているのは「自分の都合の良い数字(情報)にしない」ということです。やりたいことが先走ってしまうと、どうしても数字や情報を自分に都合よく解釈してしまい、目に見えづらいコストを見過ごし、後から「おかしいな?」と気付くことになってしまうことがあります。日頃から視野を広く保ち、多角的な物の見方を持つことが大切なのだと思います。数字に対する意識や視座も高く持ち、仕事に向き合いたいと思っています。商社系物流会社だからこそ、ビジネスのチャンスは沢山あり、物流の領域が限定されないSGLでの仕事に大いにやりがいを感じています。
一般的に、物流会社では運送や物流現場の管理の仕事がメインになりがちです。もちろんSGLでも物流現場の管理は大事な仕事ですが、それだけではなく、改善提案だったり既存ビジネスの拡大だったり、単に目の前の状態をマネジメントするだけではなく、まだ見ぬビジネスを生み出したり、より良い現場を目指したり、頭で考え提案できる仕事は数多くあり、そこが前職とは大きく違う点だと感じています。
加えて、当社の風通しの良さ、周囲とどんなことも話し合える環境、提案もしやすい会社であることが、現場・会社を良くしていくことに繋がるのだと思います。自分一人ではなく、同僚と一緒に仕事ができるというのは、成果にもつながりますし、自身の成長にもつながります。今は現場がメインの仕事になりますが、これから先はセンター全体を見ながら、新規案件の立ち上げや倉庫の自動化に関する提案などを行っていきたいです。また、様々な事業を展開しているのは当社の強みですので、チャンスがあれば海外駐在などにもチャレンジしてみたいと考えています。